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2015年7月2日(木)~7月5日(日)まで、パリ・ノールヴイルパント展示会会場にて、
第16回 ジャパンエキスポ 2015が開催された。 展示規模125,000㎡、出展社数
688社、2015年度の予測来場者数24万5千人となっている。

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年々過熱する『クールジャパン戦略』だが、日本に対するイメージは、アニメや
コスプレばかりがひとり歩きしており、肝心の日本文化の紹介には程遠い。

韓国の『ドラマ戦略』であれば、まだ、その国の文化を紹介出来るのだが、アニメや
コスプレに代表される『サブカルチャー』に伝統的な趣向はない。 それどころか、
今時秋葉原にすら居ないような格好の人間が日本では普通に歩いていると
思われても迷惑千万。



フランスでは、他国に先駆けて、この「クールジャパン」を取り入れて来たため、
マンガのフランス語への翻訳もかなり進んでおり、現在のヨーロッパでの日本
ブームは、フランスが火付け役。 日本のマンガは、フランス語から、ヨーロッパの
主要言語全てに翻訳されており、日本のマンガが売っていないヨーロッパの街は
ないのではないかと思われるほど。

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日本政府が毎年巨額の国費を投入して推し進め、年々過熱する『クールジャパン』
戦略とは相反して、その使用不明金の多さにも注目したい。 官民ファンドは税金の
無駄使いと言われているだけでなく、天下りの温床、民間との癒着等様々な問題点が
指摘されている。 そして、今のクールジャパン機構も、用途不明な運用、税金の
不適切な使用を疑われても仕方のない状況となっている。

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実は、海外市場でのアニメの需要は、伸びているものの、日本のアニメは、90年代に
ピークを迎え、それ以降、輸出は殆ど伸びてはいない。 そればかりか、アニメの
製作者達は、その作業の殆どを海外へと丸投げをしているため、若手製作者が
育たず、また、収入が低いため、食うや食わずやの生活をしている人達も多いため、
実際に『クールジャパン』の恩恵を受けている人達はかなり少ない。

  

それでも、国を上げて日本人ですら馴染みの薄いポップカルチャーを海外へ輸出
しようとするその意図とは何なのか? 『クールジャパン』という言葉は、ブレア
政権下の英国政府が行ったソフトパワー戦略である「クールブリタニア」を真似た
ものであるが、この『クールブリタニア』では、ブレア首相の直下に4つの異なる
プロジェクトが設置され、遺跡や舞台芸能等の伝統文化から、ビートルズや映画等の
現代文化までをちゃんと分類して幅広く捉えるという、非常に正しい方式を取っていた。

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コンテンツの輸出においても、日本は、韓国に大幅に遅れを取っており、ドラマの面に
おいては、完全に完敗、音楽に関しても、海外のJ-POPは、K-POP程の人気はない。
このような状況下においても、日本政府は、特に何の戦略のないままオタク文化の
輸出を続け、税金の無駄遣いを止めようともしない。

一見、海外では大人気の日本のオタク文化と思いきや、その人気も極々一部の人達
ばかりで、内容が細か過ぎる日本のアニメを外国人が本当に理解しているとは言い難い。
日本人にも馴染みが薄いオタク文化ばかりを政府が率先して輸出しているのも問題で、
偏った日本の文化を当たり前だと思っている外国人が増えている。

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