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【日和山】
標高50メートルほどの日和山から望む太平洋の景色。 半年前に訪れた際と
何も変わらず。 よくよく見ると、防波堤が建設されて、海側を通ったところ、
海が全く見えなかった。 昔は、太平洋を眺めるための2階建ての展望台も
あったのだが、それも津波で流されてなくなった。 2015年5月31日、この
門脇地区で、ようやく用地買収の目処が立ったため、第一回目の遺体捜索が
行われた。

 

この付近では、約3,000名が死亡し、大規模な津波浸水区域であっため、住宅の
建設も完全に禁止。 今後この場所は、国立の復興記念公園として整備される
ため、元の住民がこの地に戻る事はない。 東洋一の規模を誇る石巻港だが、
その有効活用は難しい。 15年ほど前に大々的に海を埋め立てて建設された
埠頭の先には、2年後に火力発電所が建設予定。 その予定地には、約3年間に
渡って、瓦礫の山と、日本最大の仮設焼却炉が置かれてあった。

【日和山からの景色と門脇地区】
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【門脇】
日和山から見える石巻漁港から門脇地区を海側から進むとこんな感じの景色と
なっている。 約3,000名が死亡した門脇地区では、防波堤の大規模建設が進め
られており、海のすぐ隣を走っているものの、車からはもう海は見えなった。
津波災害により、空き地が増えたものの、ところどころで、新しい家の建設が
行われいた。 石巻港駅は、一部では営業を再開したものの、かなり規模が
縮小された。 この場所に到達した津波の高さは、約7メートル。 石巻はロシアと
定期貨物航路で結ばれていたが、被災後、ロシア人の姿は全く見掛けなくなった。
門脇は、『かどわき』とよく間違われるが、正しい読み方は『かどのわき』。

【巻石 / ハリストス正教会 / 風月堂】
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【巻石】
この日は、朝からかなりの干潮であったため、5年ぶりぐらいで『巻石』を見た。
この『巻石』は、石巻の地名の元となったもので、この周辺は、約1メートル程
地盤沈下したため、通常、巻石は水没しており、今となっては、かなり珍しい
風景。 この巻石がある住吉公園は、仮設の防波堤を建設したため、入り口を
全てコンクリートで塞がれて、中に入る事が出来なくなった。 尚、萬画館の
すぐ目の前では、新しい橋の建設が進んでいた。 橋の完成後は、萬画館の
ある中瀬を通らずに女川方面へ抜ける道となる。

【石巻ハリストス正教会】

津波で破壊された旧ハリストス教会は、現在は取り壊され、更地となっているが、
そこから歩いて10分程度のところに、この教会がそのまま残っている。 津波被害を
受けた教会は、木造のハリストス教会としては、日本最古のものであったが、元々は
その場所にあったものではなく、40年近くも前に中瀬地区を再開発した際に、
その場所へわざわざ移築したもの。 現在津波で流されて荒涼としている場所は、
元々は木々が生い茂ったちょっとした林のような場所であったのだが、その林を
全て伐採して、現在のような公園が整備された。

【ベーリング】
石巻は、日本とロシアが歴史上初めて接触を持った場所で、その交流の地と
なった網地島には、それを記念して、ベーリングの像が建てられている。 石巻は、
被災前までロシア極東のワニノとの間に貨物定期航路があったため、ロシア人が
かなり町中を歩いていたが、今ではひとりも居ない。

風月堂
ゲテモノアイスで有名な風月堂。 陸前山下駅前のすぐ目の前にあるのだが、この
付近の道はかなり入り組んでいるため、車で来るのは結構難しい。 今回は、ワサビ
アイスを試してみました♪ この他にも、マムシ、クジラ、タコ、エビ、ナマコ、サンマ、
その他生臭そうなアイスが目白押しとなっておりますが、商品開発にはかなり
熱心な割には、余り販売の方には力を入れていないのが、凄まじい。
この場所も1メートルほど津波で沈んだため、陸前山下駅は、被災後に立て直した
もの。

被災直後から幽霊が出没すると地元ではかなり有名なヨークベニマルに行ってみた
ところ、かなり小綺麗な店舗に改装されていてビックリ。 レジの辺りに何人もの
遺体が流れ着いていたという話を聞いた事があるが、今ではこんなに楽しく買い物が
楽しめます。 そして何もなかった事に。。 この店舗の改装の際には、途中で業者が
何社も入れ替わり、そのうち一社の社長が自殺した。 東日本大震災最大の被災地
である石巻も最近では、パッと見だけでは被災地には見えなくなってきた。 このすぐ
隣にある、ホームセンターも被災直後は、ボロボロだったが、今では何も無かった
かのように営業をしている。

【ヨークベニマル / サンファン館】
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今から約400年前の1613年(慶長18年)、仙台藩主伊達政宗が、仙台領内での
キリスト教布教容認と引き換えに、ノビスパニア(メキシコ)との直接貿易を求めて、
イスパニア(スペイン)国王およびローマ教皇のもとに派遣した慶長遣欧使節団。
使節に選ばれた家臣支倉常長は、宣教師ルイス・ソテロと共に、仙台藩内で建造
された洋式帆船『サン・ファン・バウティスタ号』で太平洋を渡った。 メキシコを経て
イスパニアに至り、国王フェリペ3世に謁見、さらにローマに入り教皇パウロ5世に
拝謁したが、幕府のキリスト教弾圧などからその目的を達する事が出来ず、
7年後の1620年、常長は失意の内に帰国した。

この場所で展示されているガレオン船は、その当時の復元船となっており、当時
日本へと持ち帰った資料や、スペインに残っていた資料他は、現在『世界記憶遺産』
としてユネスコに登録をされている。 但し、その展示物は、仙台市博物館に展示を
しているため、ここでは見る事が出来ない。 遠くに見えているのが石巻の中心街。

テイラー・アンダーソンさん
アメリカからやって来た英語教師、テイラー・アンダーソンさんが津波に飲み込まれて
死亡した現場付近。 この日は、テイラーさんが英語教師として働いていた万石浦
小学校で運動会が開かれていた。 通常は、このような一般的な住宅街なのだが、
地震直後に迎えに来た家族へと全ての児童を引き渡した後、この万石浦小学校から
自転車に乗り、帰宅する途中で津波に襲われ帰らぬ人に。 すぐ近所にはイオンが
ある閑静な住宅街となっている。 詳細は、ブログを参照。 尚、ブログには記載しな
かったが、テイラーさんの最後は、燃料不足のために遺体を燃やせなかったため、
埼玉まで遺体を運んで、そこで荼毘に付したというのが事実。

この時に遺体を燃やせなかった人達は、一旦土葬にして、後日再埋葬にした。
宮城県内の全ての遺体の火葬には、2年は掛かると当初言われたものの、実際に
全ての火葬、並びに、再埋葬が終了したのは、2011年の12月末。 当時、東京では、
放射能汚染瓦礫受け入れ反対と声高高に訴えている人達も居たが、宮城県内では、
瓦礫以前に、遺体を燃やすための燃料が圧倒的に不足していたため、多くの遺体が
県外で火葬された。
 
【万石浦小学校付近 / いしのま☆キッチン / 石巻駅前】
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いしのま☆キッチン
JR石巻駅とそのすぐ隣にある石巻市役所。 その一階には『いしのま☆キッチン』が
ある。 石巻市役所は、元々は、VIVREというデパートで、その後、さくら野という
デパートに代わったが、その後、郊外に建設されたイオン石巻に押されて倒産。
しばらく空き家になっていたところ、市役所の老朽化が激しいという理由により、
石巻市役所がここへ移転して来たもの。 デパート時代には、ここの最上階には、
シネコンもあったが、全て郊外のイオン石巻へと移転してしまった。

この場所は、元々は、マクドナルト、その後、ポッポというヨーカドー系列の食堂だった
のだが、津波災害後に、ボランティアとして石巻を訪れたスタッフが、地元での雇用を
確保したいという考えから、その経営を引き継いだお店。 石巻駅前は、有名な
シャッター通りで、人通りが非常に少ないため、かなり不利な立地条件でありながら、
それでも頑張っている『いしのま☆キッチン』を応援して欲しい。

石ノ森萬画館
その作品数でもギネス認定をされている石ノ森章太郎氏を記念したマンガの博物館。
館内には、仮面ライダーを始め、サイボーグ009、ロボコン、キカイダー、猿飛エッちゃん、
シージェッター海斗他、数々の石ノ森作品の展示が行われている。 中でも、必見
なのが、仮面ライダーとサイボーグ009の新展示品の数々。 現在、萬画館の屋外
では、『仮面ライダー3号』の上映を記念して、トライサイクロンを展示中。
 
『萬画』とは、石ノ森氏自らが提唱した『萬画』宣言によるもの。 漫画との主な違いは、
面白おかしいだけではなく、多様なテーマが表現可能と言うもの。
 
『萬画宣言』
萬画は万画(よろずが)です。全ゆる事象を表現できるからです。
萬画は万人の嗜好に合う(愛されるし親しみやすい)メディアです。
萬画は一から万(無限大の意も含む)の駒による表現です。
従って萬画は、無限大の可能性を持つメディアである、とも言えるでしょう。
萬画を英語風に言えば、Million Art。Millionは百万だが、日本語の万と同じく
「沢山」の意味があるからです。頭文字を継げればM・Aです。
M・Aは即ち”MA”NGAの意。

よって、現在この萬画館が建っている中瀬地区は、『マンガッタン』とも呼ばれている。

【石ノ森萬画館】 
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石ノ森萬画館は、北上川河口に浮かぶ中瀬にあるため、津波による被害が甚大であった。
一時は、萬画館自体が孤立し、被災直後は、5日間ほど避難所として使用され、40名程が
ここで共同生活をした。 現在は、館外に移されたロボコンとガンツ先生の像や、一階
部分にあるスケルマンの像は、津波により破壊された。 館内入口付近に建っている
シージェッター海斗の像、並びに、市中心部に建っていたキカイダーの像は、共に津波
により流出し、遠く離れた場所で瓦礫の中から発見されたものの、損傷が激しく、東京の
某制作会社より無償で寄贈されたもの。 一階部分のキャラクターグッズを取り扱った
お土産屋は、津波で水没し、倉庫にあった在庫ごと全の商品が流失したが、その後、
奇跡的に復活を果たしたもの。

石ノ森萬画館1階部分は、東日本大震災により、全て水没し、展示物等もほぼ全て津波に
より流出したが、現在では、大々的な改装工事が施されて、被災前よりも綺麗になった。
石ノ森氏は、マンガを書くスピードがとても早かったようで、その作品数が多種多様である
事でも知られてる。 ヒーロー好きな方には大変オススメな場所となっており、この萬画館の
他にも、県北部の登米市の方には、『石ノ森ふるさと記念館』があるが、そちらは、
大型展示等は行ってはおらず、主に原画やこれまでに販売されたフィギュア等の展示を
行っている。

石ノ森萬画館の2階では、石巻のご当地ヒーロー、シージェッター海斗の映像を公開して
いる。 ご当地ヒーローとは言うものの、シージェッター海斗は、石ノ森氏の作品にはならな
かったデッサンを元に、石森プロが制作したもので、日本各地に存在している非公認の
仮面ライダーや、戦隊キャラクターものとは一線を画している。 萬画館で上映している
シージェッター海斗の映像も、仮面ライダーシリーズを手掛けているスタッフが制作した
かなり本格的なものとなっているため、親子連れでも楽しむ事が出来る。

【石ノ森萬画館】
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現在では人影まばらな石巻駅前で、ひっそりと売られているTシャツ他、石巻グッズ。
30年ほど前に、石巻バイパスが開通するまでの石巻駅前は、かなり活気があり、土日
などは、買い物客で賑わったものだが、今となっては、商店街の約3分の2強がシャッターを
閉めている典型的なシャッター通り。 被災後は、人口の流出が止まらず、商店街内での
話し合いもままならないため、復興は遅々として進まない。 噂では、約2万人以上の
人達が石巻から出て行ったとも言われている。 昨年度は、地価上昇率日本一を記録
した石巻だが、今年に入ってからは、若干安定して来た。 石巻駅が、殆ど機能しない
のは、新幹線や東北本線から大きく外され、三陸自動車道が通るまでは陸の孤島状態
であったため。

これでも藩政時代までは、仙台をも上回ると言われた仙台藩随一の都市であったが、
鉄道空白地域としての100年は長かった。 尚、現在使われている石巻駅は、100年
以上も前に開業した当時のままで、仙石線のホームを統一した際に、リニューアル
されたものを今でも使用している。 駅前からの客離れが激しいため、石ノ森キャラクター
での街興しを狙ったが、さほど集客力が無いため、通行人よりも、このキャラクター像の
方が多くなっている。

【石巻グッズ / 立町商店街】
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石巻立町商店街
石巻立町商店街では、今年の夏に老朽化により、アーケードが取り払われたため、
このような景色となった。 例え古くとも、雨が降った際には、雨宿りが出来るため、
それはそれで便利であったのだが、維持費がかさむため、撤去が決定された。
石巻駅前に集客力がないのは、道路が狭い事と、駐車場がない事、それに加えて、
小さい個人商店の集まりでしかないため、買い物が非常に不便である事が挙げ
られるが、そのような場所に、特に何も考えずに復興商店街を建設したため、被災地
買い物ツアーが殆どなくなった今となっては、その復興商店すら閑古鳥が鳴く始末。

元々、石巻は、水産品に極端に依存をしているため、魚が嫌いな人には買うべき
品物すらない。 漁獲水揚げ高全国第3位の街の中心部がこんな寂れた場所に
なってしまったのは、何とも寂しい限り。 被災後にますますその勢いを増すイオン
石巻とは、正に好対照。 つい先日、この付近に出店を計画していたヨークベニマルの
白紙撤回が発表されたばかり。

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