世界で最も高いとされる日本の大学の授業料。 アメリカの有名私立大学は、
特に法外な学費を要求して来るが、それでも日本の大学の学費は、他国と比較して、
非常に高いという印象がぬぐえない。
高校や大学の学費無料を目指すという国際人権規約の条項を承認していない国は、
世界157カ国のうち、2011年時点で、日本、ルワンダ、マダガスカルの3カ国だけ。
世界一学費が高いとも言われているアメリカの大学の場合
但し、ほとんどの国が、若者がお金の心配なく学べるように努力しています。
OECD加盟国の大学・高校の授業料無料化と給付制奨学金の有無
「『世界一高い学費』の打開のために──だれもが賛成できる日本共産党
『学費提言』」 学術・文化委員会事務局 土井誠 「月刊学習」08年6月号より
国際人権規約 学費無償化をめざす条項
■13条2項b 高校教育の無償化
■13条2項c 大学教育(高等教育)の無償化
大学の授業料が安くハイレベルな教育が受けられる7つの国々経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国のうち、授業料が無料なのは
高校26カ国
大学14カ国
日本でも、ようやく2012年に高校無料化へ前進したものの、2014年からは
所得制限が入った。
所得制限が入った。
世界一学費が高いとも言われているアメリカの大学の場合
●州立大学(4年制大学)の学費
・ユタ大学……7,139ドル(約56万1,000円)
・ニューヨーク州立大学(オルバニー校)……7,563ドル(約59万4,000円)
・テキサス大学(ダラス校)……1万666ドル(約83万8,000円)
●私立大学(4年制大学)の学費
・シカゴ大学……4万5,609ドル(約358万4,000円)
・ハーバード大学……4万866ドル(約321万1,000円)
・マサチューセッツ工科大学……4万2,050ドル(約330万4,000円)
・スタンフォード大学……4万1,787ドル(約328万4,000円)
但し、ほとんどの国が、若者がお金の心配なく学べるように努力しています。
OECD加盟国の大学・高校の授業料無料化と給付制奨学金の有無
国 名 | 高 校 授業料無償化 | 大 学 | ||
授業料無償化 | 給付制奨学金 | 授業料の年額、奨学金制度の概要など | ||
デンマーク | ○ | ○ | ○ | 登録料もなし。 |
フィンランド | ○ | ○ | ○ | 登録料もなし。 |
ノルウェー | ○ | ○ | ○ | 登録料もなし。政府教育 ローンファンドが給付・ 貸与奨学金を支給 |
スウェーデン | ○ | ○ | ○ | 登録料もなし。 |
ギリシャ | ○ | ○ | ○ | 保護者と別に居住し、 所得水準が一定以下の場合、 手当てを支給。 |
ハンガリー | ○ | ○ | ○ | 有償コースは、授業料を 徴収。高等教育法などで 学生経済支援を規定。 |
ポーランド | ○ | ○ | ○ | 高等教育法にもとづき経済的 困難な学生に給付制奨学金・ 家賃手当支給。 |
チェコ共和国 | ○ | ○ | ○ | 社会的に恵まれない学生等に 給付する奨学金がある。 |
アイルランド | ○ | ○ | ○ | 96年から授業料廃止。 登録料あり。低所得者対象の 給付制奨学金あり。 |
フランス | ○ | ○ | ○ | 登録料(約2.1万円 2005年) のみ。通学距離、家族構成、 世帯年収に応じて奨学金の 支給額を決定。 |
スロバキア | ○ | ○ | ○ | 登録料のみ。2004~05年に 授業料導入法案否決。 |
ルクセン ブルク | ○ | ○ | ○ | 登録料のみ。 |
アイスランド | ○ 入学金あり | ○ | × | 国立大学は登録料のみ。 大学院研究コースに給付制 奨学金あり。 |
ドイツ | ○ | ○ | ○ | 一部の州で授業料(1000 ユーロ、約16万円)を導入。 連邦の奨学金法にもとづく 半額給付・半額貸与の奨学金 あり。近々無料化に戻る予定 |
オースト ラリア | ○ | × | ○ | 5242豪ドル(42万円 2003年)。卒業後払い。 低所得層や先住民族の学生に 年額約20万円を支給。 |
オーストリア | ○ | × | ○ | 363.36ユーロ(約4.9万円、 2002年)。学生支援法に 基づき、所得水準と学業 成績で受給者を決定。 |
ベルギー | ○ | × | ○ | フランス語圏とオランダ語 圏には登録料の減免制度がある。 |
カナダ | ○ | × | ○ | 4025加ドル(34万円 2003年)。 州政府実施の給付制奨学金 制度あり。 |
オランダ | ○ | × | ○ | 1329.58ユーロ(約14万円 2001年)。入学後10年 以内に卒業すれば返還不要 となる奨学金がある。 |
ニュージー ランド | ○ | × | ○ | 授業料は国が上限を設定し、 大学ごとに決定。低所得世帯 出身の学生に支給する給付制 奨学金がある。 |
スペイン | ○ | × | ○ | 学生の75%が授業料を払う。 |
トルコ | ○ | × | ○ | 1985年に授業料導入。 |
イギリス | ○ | × | ○ | 授業料は3000ポンド (約67万円)が上限。 後払い制。給付制奨学金は、 いったん廃止されたが2004 -05年に復活。 スコットランドは無償。 |
アメリカ 合衆国 | ○ | × | ○ | 授業料は州立5,027ドル (約57万円、2004年)、 私立18,604ドル(約212万円 2004年) |
メキシコ | ○ | × | × | 授業料は大学ごとに設定。 大学院生向けの給付奨学金 制度はある。 |
スイス | ○ 一部州は有料 | × | ○ | 憲法と連邦法に基づき各州 法令に従い給付・貸与奨学金 制度を実施。 |
イタリア | × | × | ○ | ボローニャ大学経済学部952 ユーロ(約12万円) |
ポルトガル | × | × | ○ | 所得水準の審査をへて授業料、 居住費にあてる給付制奨学金 がある。 |
韓国 | × | × | × | 授業料は国公立8.4~24万円、 私立:22.1~85.6万円 (2006年度)。 ともに入学料などあり。 |
日本 | × | × | × | 授業料は、国立53.58万円(標準額)、 私立約83.48万円(平均)。 |
注) 授業料無償化の「○」は授業料無、「×」は授業料有。奨学金の「○」は 給付制奨学金あり、「×」はなし。出所)Eurydice(EUの教育に関する 情報ネットワーク)、『教育指標の国際比較』(2008年度版)、各国教育省 HPなど、国立国会図書館が収集した資料をもとに作成。 |
「『世界一高い学費』の打開のために──だれもが賛成できる日本共産党
『学費提言』」 学術・文化委員会事務局 土井誠 「月刊学習」08年6月号より
国際人権規約 学費無償化をめざす条項
国際人権A規約(社会権規約) 1966年国連総会で採択
■13条2項b 高校教育の無償化
種々の形態の中等教育(技術的及び職業的中等教育を含む)は、すべての適当な
方法により、特に、無償教育の漸進的な導入により、一般的に利用可能であり、
かつ、全ての者に対して機会が与えられるものとすること。
方法により、特に、無償教育の漸進的な導入により、一般的に利用可能であり、
かつ、全ての者に対して機会が与えられるものとすること。
■13条2項c 大学教育(高等教育)の無償化
カナダの場合は、大学の授業料が無料ではない代わりに、医療費が全て無料。
ブラジルも大学の授業料と言うものがない。 一方、日本では、財務省が、
国立大学の学費の大幅な値上げを提案。 知れば知るほど、腹の立つ国日本。
自称先進国をまともな先進国と比較すると、すぐに化けの皮が剥がれます。
>>【悲報】 財務省が「国立大学の授業料」の値上げを提案!ますます酷くなる日本の学校教育
【お勧めの一冊】
>>トップページに戻る
クリックをお願いします☆
にほんブログ村