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東北電力女川原発周辺にある5市町が、東北電力と安全協定を結ぶ事となった。
これまでとの相違点としては、東日本大震災前までは、女川原発の立地自治体
である、石巻市と女川町の了承さえ得られれば、原発の再稼動が可能だった
ものが、今後は、周辺5市町全ての承諾がなければ、再稼動出来なくなった点。

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これまで女川原発は、原発から5キロ圏内のみが避難区域として指定されていたが、
被災後に、その避難区域が30キロ圏内へと拡大された。 女川原発は、東日本
大震災で唯一、原発施設内が避難所となった場所で、最大で約364名程度が、
原発内の体育館に3ヶ月以上も避難をしていた場所。

女川に到達した津波の高さは、山間部が狭まったリアス式の海岸であるため、
約25メートルとなっており、遡上高では、約43メートル。 これは、東日本
大震災で押し寄せた津波の高さとしては最大で、震源地から最も近かったのも
原発立地自治体である女川。

死者・行く不明者の数で見ても、東日本大震災における最大の被災地は、女川で、
住人の10人に1人以上が死亡した。 更には、4月7日に起きた余震では、5本あった
非常用電源回路のうち、4本までが消失し、あわや、福島の二の舞だったのが
女川原発。 そのような状況であったのにも関わらず、石巻市長、女川町長、
宮城県知事は、相次いで女川原発を訪れ、二つ返事で再稼動容認の意向を示した。

女川原発付近は、津波はもとより、世界でも指折りの地震群発地域であるため、
この付近への原発の建設自体、かなり無理のある話。 震度5強程度の弱震で
あれば、月に数回程度は起きる地域であるため、その度に、地元ではニュースにも
取り上げられる。

尚、女川原発30キロ圏内で、唯一死者・行方不明者が0名であった美里町では、
町をあげて、女川原発の再稼動に反対をしており、町の施設の一部では、東北電力
からの電力の供給を止めて、別の電力会社からの電力供給、或いは、ソーラー
システムへの移行を行っている。 また、美里町では、町が独自でモニタリング
ポストの設置を行っている。

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美里町役場本庁舎前にあるモニタリングポスト

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