日本通訳協会という団体があり、そこでは、主に、通訳検定を行っている。 また、
1996年からは、ボランティア通訳検定が実施されている。 こちらは、より
とっつきやすい通訳検定試験として、国際交流に活用出来る語学力を判定する
ためのものとして宣伝されている。
最近では、ワールドカップ等、日本で開催される大型イベントに、大勢の観光客が
訪れる事があり、日本に来た時の混乱を解消するためにボランティア通訳を
主催者側が募る事も多い。 記者会見や選手のアテンド等は、 プロの通訳者が
行うが、失敗リスクの少ないより身近な場面では、大勢のボランティア通訳者が
大会運営を支えている。 そのようなボランティア通訳志望者の英語能力を証明
したいという意識の元で生まれた検定が通訳検定である。
ボランティア通訳検定は、大学の通訳コース受講者に受けさせようとする教育
サイドの思惑もあり、ボランティア通訳活用側の両方に依存すると言える。
ボランティア通訳者の技能検定であれば、プロ通訳者の技能検定に比べて、
レベル判定が比較的容易に行えるため、実施に置いて、どれほど混乱はない。
しかし、30年前から続いている通訳技能検定や、その合格者に対する資格に
ついては、プロ通訳者の通訳市場の需要に影響を与えるものとはなっていない。
実際に、通訳業を生業としている第一線のプロ通訳者の間では、この検定を
受けた経験がある人は、非常に稀である。 この検定の存在すらすらない
プロ通訳者が多い、通訳技能検定は、実際は、通訳者になるための資格と言う
よりも、英語能力検定試験のひとつという位置づけが適切である。 日本で
実施されている英語能力検定試験の中でも最も難しいとされているのが、
この通訳検定試験の一級であるとされている。
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