ブログネタ
被災地通信 に参加中!

仙台藩は150年程前に戊辰戦争に敗れてしまったため、近代化を図るために引いた
はずの鉄道は、それぞれの町を発展をさせないために、わざと宮城県内全ての
町の中心街を外して施設されました。

sendai_n

当然この仙台駅も当初は、中心地から外れた現在のJR貨物の仙台貨物ターミナル
駅付近に建設をする計画でしたが、その後の市民運動により、多少中心部に近い
地点に戻されました。 よって、仙台駅付近は、無意味にS字を描くように大きく湾曲
した路線として建設をされました。

元々仙台駅を通過する列車は1本もないため、このような遠回りをするような路線でも
構わないのですが、30年ほど前に新幹線を建設する際にも、この無意味な湾曲が
問題視されたため、やはり宮城野貨物駅付近に新仙台駅を建設する計画がありました。

現在では押しも押されもしない東北の玄関口の仙台駅ですが、実際の仙台の中心部は
県庁や市役所がある地下鉄勾当台公園駅付近なので、地下鉄で2駅、歩くと15分程度
中心部から外れています。 尚、現在のJR仙石線の仙台駅は、当初駅を新設する
計画ではなく、現在のあおば通駅が仙台駅となる計画でしたが、JR線との乗換えが
不便になるため、急遽仙台駅と交差する場所に駅が追加されました。



その後、地下鉄仙台駅との接続駅をどうするかという話になり、結局はあおば通駅が
仙石線の終着駅になりました。 本来は、この仙石線を延伸して、そのまま地下鉄
東西線となる計画でしたが、東西線の建設計画が大幅に変更され、しかも、リニア駆動
形式で建設される事となったため、仙石線と地下鉄の相互乗り入れは、未来永劫
なくなりました。

尚、仙石線のあおば通駅~仙台駅間は、元々宮城電鉄が運営をしていた地下路線で、
これが日本で初めて電車が地下を通った路線となるため、日本初の地下鉄路線と
呼べるかも知れません。 尚、現在の仙台駅は、元々この地下鉄東西線の建設を
見越して設計をされていますが、あくまでも1路線だけを想定して設計を行っており、
仙石線が既に地下化されて仙台駅の下を通っているため、地下鉄東西線の仙台駅
付近の工事は、かなりの難工事となっています。

今年の年末に開業予定の地下鉄東西線は、東日本大震災により、半年ほど、工事が
中断されましたが、地震の影響を殆ど受けなかったため、予定通りの開通を予定して
います。 これが、日本における最後の地下鉄工事とも言われています。

>>トップページに戻る



クリックをお願いします☆
にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村