2010年の総選挙において、18歳から29歳のスウェーデンの若者の投票率は、
79%にもおよび、2006年からは、約4%の増加率となっています。 この高い
投票率は、スウェーデンの学校教育制度が支えていると言っても過言ではなく、
スウェーデンの学生は、他の国々と比較しても、『民主主義』に関する高い知識と、
その価値感への支持率が非常に高く、多くの学校では、ディベートや民主主義に
対する啓蒙活動を推進する事で、学生たちの政治への興味を高めています。

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【政党青年部】
スウェーデンの若者の選挙投票率が高い理由のひとつとして、各政党青年部の充実を
挙げる事が出来ます。 政党間では、様々な方針の違いもあるものの、基本的には、
どの政党の青年部も、同年代の若者の声を代弁しており、それを政治へと反映させる
役割を担っています。 スウェーデンの政党青年部の特徴としては、母体となる
政党本部とは、政策的に独立して活動をしているところが日本とは全く異なります。
同一政党で、本部と青年部の方針が異る場合は、青年部として本部へ提案をする
事が出来ます。

【政党青年部の活動が活発な理由】
① 中学校以上のクラスでは、国政選挙行われる度に、クラス内で「学校選挙」
という模擬選挙が実施されている。

②選挙権年齢と被選挙権年齢が共に18歳からとなっており、同年齢に代弁者が必ず
いる(日本の被選挙権は25歳から)

③青年部が本部の言いなりにはなっておらず、独立して組織化された若者の声を代弁
する役割を全うしている(議員の25%を35歳以下の若年層にするような活動を
行ったり、社会民主党の政策を検討する際に、青年部のメンバーも参加する)

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【16歳から25歳の若者】
40%が政治について話す事に興味がある。
56%が社会問題について話す事に興味がある。
29%が月に数回知り合いと社会問題や政治について議論している。

一方で、日本の前回の衆議院選挙では、
20歳代の投票率は37.89%。
60歳代以上の投票率は70%以上。

なぜ日本の若者は投票をせず、スウェーデンの若者は投票をするのか。 学校教育
において、「模擬選挙」を通じて、選挙の重要性や、それを通じて、自分たちの
生活へと反映させるための、『民主主義』への若年層の参加の機会の有無にあるの
かも知れません。



また、スウェーデンでは、外国人であっても投票が可能ですが、国政選挙に
投票する事は出来ず、地方選挙のみに限られています。 人口の5%を占める
外国人の投票は、1976年から開始され、当時の投票率は60%に及んだが、
1998年と2002年には35%、2006年には37%といった落ち込み具合となっています。


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