JR東日本仙台支社は、東日本大震災で被災した仙石線の全線運転を東日本
大震災発生から4年経過した2015年6月までに再開すると発表した。 これと
同時に、仙石線が東北線に乗り入れる『仙石東北ライン』が運行を開始する。
不通区間の高城町~陸前小野駅間(10.4キロ)のうち、陸前大塚~陸前小野駅間の
線路を約500メートルほど内陸側の高台に移設する工事がこの程完了し、2014年
12月14日にレールの締結式が行われた。 2011年3月の津波災害により、長期に
渡って運転不能となっていた仙石線がこの日1本のレールで繋がれた。 今後は、
内陸部に移設する東松島市の東名、野蒜2駅の整備が進められる。

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仙石線の東北線乗り入れに関しては、仙石線松島海岸~高城町駅間と東北線
塩釜~松島駅間で両線が近接する区間に新たに約300メートルの接続線を設ける。
このルートを通ると、震災前と比べて、仙台~石巻間が、約10分程度短縮可能
となる。 但し、この区間は、東北線が2万ボルトの『交流電化』、仙石線が
1,500ボルトの『直流電化』となっているのと、交直切り替えのデッドセクション
区間が、極端に短か過ぎるため、当面は、小海線で使用されている、
ハイブリットカーで対応するとの事。

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陸前赤井付近にあった送電施設が津波で破壊されてしまったため、再開区間の
高城町以北は、現在でも電化での再開の目途は立っていない。 東北線との
乗り入れを考えると、仙石線は、全線で交流電化に転化すべきで、今後は、
スピードアップと、複線区間の延長等も考えなければならない。 全線複線で
なくとも、例えば、松島海岸~高城町、野蒜~陸前小野、矢本~東矢本間を
複線化するだけでも、かなりのスピードアップが期待出来る。

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