かれこれ、20年ぐらい昔の話ではあるが、日本の首都を東京から地方へと移す、
首都機能移転』という議論が活発に交わされ、日本国内各地に、日本の首都を
移すべく、その候補地なるものが、各地に乱立したが、最終的に、その正式な
候補地として、以下の3つの地域が選定された。

【移転先候補地】
北東地域の『栃木・福島地域』
東海地域の『岐阜・愛知地域』

【移転先候補地となる可能性がある地域】
『三重・畿央地域』
 
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当時は、バブル全盛期であったため、東京の地価が高騰し過ぎて、地方が首都
機能の疎開先として選ばれたのだが、その後、当時の石原都知事の『鶴の一声』
により、その計画は、なかった事とされた。 バブルの残り香どころか、強烈な
デフレ不況にあえぐ現在となっては、都心部の地価高騰どころか、逆に下落へと
転じているため、むしろ、都心回帰が進んでいるが、現在の首都圏の通勤時に
おける地獄のような通勤ラッシュを見ていると、今こそ、再度『首都機能移転』を
した方が、日本のためだとすら思えてならない。

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但し、候補地の中でも、第一候補とまで言われた、『栃木・福島地域』と呼ばれる、
阿武隈・那須地方は、この地域全体が、今では、原発事故により、非常に汚染
された地域となっているため、もし、その時代に、日本の首都をそこへ移して
いたのならば、今度は、その新しい首都を捨てなければならなくなった筈。

東京から、海沿いと内陸の2つの幹線ルートを確保出来る仙台も、非常に有力な
候補地に挙がったのだが、最終的には、この阿武隈・那須地方にその地位を譲った。
その理由は、当時の宮城県知事が、東北に首都機能が来てくれるのであれば、
『栃木・福島地域』でも構わないと言ってしまったため。 但し、広域で考えると、
宮城県南部もその候補地に入っていたため、移転先から外された訳ではない。
バブルな時代の浮かれた話ではあったものの、災害が発生した際の事を考えると、
やはり、首都機能の分散は、日本にとっては、必要不可欠。

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東日本大震災により、仙台は、『防災意識が非常に高く、被災しても、その被害を
最小限に食い止めた』という意味では、神戸とは全く真逆を行っている。 神戸
では、地震発生時に、多くの建物が崩れ去ったが、仙台では、最大震度が、
マグニチュード9.0、過去最大の震度7を記録しても、建物は、殆ど崩れなかった。
その理由は、30年以上にも渡り、大規模災害を想定し、長年に渡り訓練をしていた
ため。 本物の東京出身者の話では、東京にも人情は残っているとは言うものの、
やはり、地方からの流入者には勝てず、首都圏では、ますます人情が薄らぎ、
今では、人との係わり合いを避けて、何もかも無視するようになっているが、実は、
仙台も同じような状況で、地方からの流入者に押されて、完全な仙台人は、かなり
少ないのが実情となっている。 それによって、仙台では、方言がほぼ死に絶えた。

復興を兼ねて、日本の首都を仙台へと言う声がちらほらと聞こえて来るが、仙台に
日本の首都を移す事で、被災地での雇用が確保され、それにより、人口流出も防ぐ
事が可能となる。 東京電力に買収をされまくり、大手メディアですら、本当の
事実を一切伝えられない情報統制中の東京を捨て去る日は近いのかも知れない。

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