2014年12月6日(土)開業予定の常磐自動車道。 今回の新規開業区間は、山元~相馬、
並びに、南相馬~浪江間。 相馬~南相馬間は、現在無料開放中。 福島第一原発の
すぐ真横を通過する残りの浪江~常磐富岡間は、原発事故により、若干工事が遅れて
いるが、こちらも、来年のゴールデンウィーク前までに、開業予定となっている。

頭の中がおめでたいと、こういう狂気沙汰でも、めでたく見えるものなのか? そもそも、
お金を支払ってまで、事故を起こした原発の真横を通らなければならない意味が理解出来
ないのだが、当然、料金は発生するという理解で良いのだろうか? 津波災害により、
線路の土台ごと流出した仙石線は、現在でも不通となっており、その仙石線と並走している
三陸道の場合は、被災者と言えども、一時的な期間を除いて、通行料金等の値下げは
一切なかった。
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この常磐自動車道を真っ直ぐそのまま北上すると、仙台東部道路に入り、更に北へ進むと、
三陸自動車に入るのだが、この仙台東部道路は、津波災害時には、防波堤として機能
したため、北方向に向かって、右側が、何もかも流された被災地、左側が、津波を防いで
無事だった地域と、一目でそれだと分かる「生命線」となっている。 三陸自動車道の方も、
来年度中に、南三陸の志津川まで開業予定のため、東京~志津川まで、原発のすぐ真横を
通り、仙台周辺の被災地と非被災地をまざまざと見ながら、大規模被災した南三陸町へと
至る、国家的プロジェクトが完成したと言えるのかも知れない。

ロンドンオリンピックの際に、日本選手団が胸に着けていた震災瓦礫で作ったバッジは、
この南三陸と石巻の瓦礫だったのだが、そのバッジを付けていた日本選手団は、早々に
オリンピック会場からは追い出された。 0.05ミリマイクロシーベルト程度しかない地域の
瓦礫をこのようにしか見ていない人たちが、この常磐自動車道の原発付近での開業を
知ったら、どのような反応を示すのか、日本政府としては、被災地での喜ばしい開業を
大々的に公言すると言うよりも、ひっそりと秘密裏に放置を目指すのかも知れない。

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